2010年8月26日木曜日

日本の学校 初プール体験

息子と娘は地元小学校主催の夏学級に通い始めた。
授業はプールとアートだ。

初日が終わると二人ともそれなりには楽しかったようで、
喜々として報告してくれる。
ちょっと気になったのは息子の話。
ほとんどのアメリカの小学校ではプールの授業はない。
だが、プール付きのコンドに住んでいた我が家
(別にウチが金持ちではなくロスでは一般的)
の子供達は、毎年夏の間ほぼ毎日プールに入っていた。
遊びで覚えたので完全な自己流だが20m位は
簡単に泳げるし飛び込みもできる。
ところが日本の学校ではなんとバタ足ができないということで
緑一本(下から4段目の10級)で”けのび”をやらされたらしい。
両足を揃えたドルフィンキックの長男の泳ぎ方ではだめらしい。
つまり泳げるかではなくて型に対する級なのだ。 まさに水泳道だ。
日本の教育はマニュアル(型)を作り完璧な所作を
体で覚えさせていくやり方が随所でみえる。
これは基本を大事にして、すべての生徒(最大公約数)
を一定以上のレベルに持っていくことのできる、
これはこれで優れたシステムである。
何事も”道”になってしまう日本の美徳でもあるが欠点でもある。

これがもしアメリカであればまず泳ぐ楽しさから入るであろう。
習うより慣れろである。バスケを習わせていた時も
いきなりゲーム(試合)だった。
アメリカが世界的にみてもスポーツ、学業共に優秀な人間を
排出していることは周知の事実である。
これは私の持論だがそもそもそのことを大好きだからやっている人達は
おのずとある一定の時期がくれば基礎の大切さに気づき、
ほっといてもやるのではと思う。
もちろん自己流で突っ走る人もいるだろうが、
要は”好きこそモノの上手なれ” である。
一握りの天才を産み出す教育方法は飛び級という
システムと合わさり非常に効率よく優秀な生徒を産み出していると思う。

ただ日本人のメンタリティにこの方法はあわないとも思う。
現在の日本の教育方針は詰め込みとゆとりの中間と言うか折衷を
模索し続けている。そして大旨、良い方向に進んでいるのではというのが
帰国後、私公立あわせて20校以上の学校を見て回った感想である。

日本教育の洗礼を受けた我が息子は日本の先生厳しすぎと文句を言っている。
ゆっくりと順応して行くしかないだろうと思うのだが。

この話しには明日へ続きます。。。

*誤字脱字が多かったので加筆修正しました。

4 件のコメント:

  1. う~~~ん。息子さんの言う事は良くわかります。私も水泳
    とスキーは厳しい先生で楽しくなくて辞めてしまいました。その思いが今もあり、子供たちや専門学校での教え子には「楽しくないなら辞めなさい」・「自分が夢中のなれる事に時間とお金を使いなさい」と言ってます。学校も習い事も担当した人間の指導方法だと思います。日本でも先生によっては「まず楽しく!!」から入る先生もいるんですよ。
    このペンギンおじさんの日記は指導者に本当に参考になると思います。これをヒントに授業に取り入れていく先生も少ないと思います。

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  2. コメントありがとう!
    色々な先生がいるから
    面白いとも言える。
    子供にあうあわないがあるしね。

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  3. 「アメリカが世界的にみてもスポーツ、学業共に優秀な人間を排出していることは周知の事実である」とあるが、お金があるから外から優秀な人が集まってきているのだと思う。これからどうなって行くのか興味津々。

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  4. お金の部分もあるけど、教育、風土も大きいと思うよ。政府はスポーツに援助金出してないし。民間は出してるけどね。でもそれでは商業ベースではないスポーツで強いのは説明つかないし。

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